2005年09月10日

渚の黒鯛釣り

秦氏は語っている、クロダイにとって渚は残された最後の安全なる食卓であると・・・




  

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2005年09月10日

渚の黒鯛釣り -竿と仕掛け-



■竿

竿はヘラ竿を中通しに改良したものを使用。ヘラ竿は魚の食い込みが良く、アワセの瞬間に素早く胴にのる。又、並継ぎが竹の節の役目し、腰の強さとして竿に現れる。渚釣りは当然、砂の多い場所であるため、振り出し竿より並継ぎのほうが、砂にまつわるトラブルが少ない。

■リール

渚釣りはあまり糸を出すこともなく、ほとんど竿と同じ長さの仕掛である。フライリールは径が大きく、巻き癖がつきにくいことと同時に、大型のクロダイに急に走られてもほとんどバックラッシュが起きない。更に、魚の走り方に応じて、素早く指で押さえてドラッグを調整出来る利点がある。

■道糸

モーリス社のバリバスや、ダイワの製品の黄色のものが良い。巻き癖が付きにくく、安くて見易い。


   

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2005年09月11日

渚の黒鯛釣り -ハケ-

■ハケ



 磯にはクロダイのポイントとして潮の払い出しがあるのと同様、渚にもハケがある。それはサラシとなって現れる。 ただ磯と異なり、広い砂浜であるため、餌の集まるこのハケを見つけられない人が多い。釣果を左右するハケの見つけ方は、 波打ち際から沖へ向かう泡の流れ方が目安で、砂浜の中にいくつも現れるこの泡の流れのうち、その日の本当のハケを発見 しなければならない。数多いハケの中で、一番良く沖の方に、泡、濁り、ゴミ等が流れている所が本命のハケである。 一番強力なハケが発生している所は、たいてい大粒の砂、砂利などが渚に現れ、しかも海草やゴミが多く打ち上げられている。 こうした所にいた虫たちは、渚や沖に流れているため、クロダイも多く集まってくる。


   

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2005年09月11日

渚の黒鯛釣り -カケアガリ-

■カケアガリ

 波の圧力で砂浜に打ち上げられた海水が戻る時、次に寄せてくる波とぶつかりあい、激しい巻き返しが発生して、砂底を掘り下げたり、砂を沖方向に運び去る為に、階段状に一段とドン深な砂底が出来た所を示す。

クロダイの食卓と化す所。

以下に渚釣りにとって、良いカケアガリ悪いカケアガリを示す。



   

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2005年09月16日

渚の黒鯛釣り -誘い-

■誘い、アタリ、取り込み

 サビキはクロダイを誘うのに大事な動作である。底より45センチほど上げた位置から、上、左、右、手前に1m前後静かに 動かして誘う。このサビキの動作をあまり急にやると、餌の動きが不自然になるので、神経を海底に集中して行うことが大切。
クロダイのアタリはまず穂先に現れる。スーッと穂先が絞り込まれ、30センチほど穂先が頭をさげてから重みが竿を通して 感じられる。この時、穂先を約90センチほど送り込むように竿を下げると、2,3秒後に明確なアタリがでる場合が多い。すかさずアワセ、竿を立て上げる。二、三才の型は始めから派手な魚信が多いが、二キロ以上の大型のクロダイの場合、餌を食い込んだ あたりから動かないことが多い。こちらが異常を感じてアワセても動かず、間をおいてから急に沖に走り出すので油断は禁物である。竿を立てた時、ヘラ竿の持つ柔軟な弾力性、反発力が一番でることになり、竿の力でクロダイが浮くようにする。クロダイが弱りだしたら、一歩一歩後ろに下がりながら、寄せ波にあわせて砂浜にズリ上げる。タモ網を使う必要性はない。この時、波を切ってからも更に竿を上げ続けないこと。竿が折れる原因になる。

   

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2005年09月16日

渚の黒鯛釣り -撒き餌-

■撒き餌の仕方

  渚釣りで短時間に数多く釣り上げるには、撒き餌の量と撒き方が大切である。朝まずめ前後一時間あたり、最低1ブロックは必要だろう。撒き餌のタイミングは、ハケの状態が良いポイントに立ち込み、砂浜に波が一番上まで打ち上がった時点で足下に撒く。引き波が巻き返しに戻る力を利用して巻き込ませ、底バケの中心に確実に流すようにすること。
  大事なことがもう一つ。クロダイが掛かり、やり取りしながら、すぐ撒き餌をすること。少し多めに撒く。これが大釣りするポイントになる。クロダイの群を散らさないために必ずやること。



   

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2005年09月17日

渚の黒鯛釣り -マナー-

■渚釣りのマナー

・渚に先客がいる時は、潮下に立ち込んで釣らぬこと。

・先客が横ハケを利用して撒き餌を仕込んでいる時は、本ハケ発生のポイントに立ち込まぬこと。

・ぶっ込み、ウキ釣りなどで斜めに投げ、先客の正面に着水させぬこと。

・ 後ろから強力なライトで照らさないこと。

・ 車のクラクションなどの大きな音を立てないこと。

・ 釣った魚を地元の漁師に見せないこと。喜びは家に帰ってからする。

・ 乗っ込み期は釣りません。 渚のクロダイをいつまでも楽しむために、当地では春の乗っ込みのクロダイと、秋の当才魚のシノコダイを釣らないようにしている。自然の存庫が無限ではないので、産卵前のクロダイは釣らないほうが良いのではないか?
秋田県の男鹿半島のハタハタやニシンの例を出すまでもなく、渓流釣りのように、産卵前の魚は釣らないようにするのが本当の釣り師だと考えている。クロダイも養殖や放流しなければならなくなったとしたら、クロダイ釣りにもファイトが起きなくなるに違いない。春先に、宮城県や福島県などから、四ッ島や庄内の地磯に釣り人の竿が乱立し、お腹の大きなクロダイを一人で何十枚も釣っているのを、歯ぎしりしながら我慢している私たちがいることを忘れないでほしい。

   

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2005年09月17日

渚の黒鯛釣り -開拓者-

■渚釣りの開拓者


秦 義彦(はたよしひこ)

鶴岡市で「おけさ寿し」を経営する寿司職人。「渚のクロダイ釣り」(つり人社刊)の共著の一人。
マナーを重んじ、伝統ある庄内の釣りを こよなく愛している。この人こそ釣り師中の釣り師。
現在は「おけさ会」 の顧問を勤め、最近ではもっぱらガイド専門。


※この「渚の黒鯛釣り」の記事は「おけさ会」秦義彦氏のご協力のもとに作成しております。
 尚、ビスタリ出版「東北のクロダイ」より一部抜粋させて頂いております。

   

Posted by 黒研 at 00:51TrackBack(0)渚の黒鯛釣り