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2005年11月20日

粟島遠征記④ -ブラザーズ!-

1998年8月14日~15日

ウーさん、O氏の粟島での釣果は大したものだった。37センチのクロダイを筆頭にイシダイやマダイも併せてかなり釣ってきたとのメールをもらい、またまた行きたくなってきた私であった。
折しも盆休みで連休である。殺生は良くない期間ではあるが、13日を除けば、まあ、いっか!といった感じ。本当に不届きな男である。
一緒に行く連れが見つからなければ一人でも行こうと考えていたが、フッと我が弟が頭に浮かび、「粟島さ、釣り行がねが!」と電話した。新婚でおまけにオメデタの弟は、最初、かみさんに気を使い、ためらっていたが日帰りも可能という事と、生まれるのはまだ先という事で、かみさんの許可も出て一緒に行くことにしたのである。

 弟は初めての粟島。但し、釣りはビギナーではない。私同様、幼少の頃から釣りはやっていた。ただ、私ほどバカではない?というだけである。よって、前回のように一から十まで全部面倒を見なくて良い分、釣りに専念出来るという訳だ。弟も行くと決まれば、日帰りと言わず、キャンプで一泊二日で行っても構わないという事になり、それなりの準備を整え、兄弟そろって一路粟島へと向かった。

 粟島到着。釣り場は前回と同じ内浦港防波堤。直ぐさま仕掛けを作り、弟に「黒研流粟島グレ団子」の作り方を教え、一通りのコツを教える。弟は団子釣りも初めて、しかし稜々を飲み込むのは早い。水深の深さにやや驚いていたが、底まで届く団子を直ぐさま握れるようになった。後はアタリを取れるかどうかだが・・・まあ、大丈夫だろう。

10分ほどで、メジナらしきアタリが出始める。「来たぞ!」私が、最初の1枚目を釣り上げる。8寸くらいだろうか。「おっきなあ~(大きいなあ)」クロコ(メジナ当才)しか見たことのない弟にとってこのサイズでも十分魅力的なようだ。まあ、最初は私もそうだったのだが。私が3,4枚釣ったころに、弟にもようやく掛かる。「ほら!負けるなあ~」メジナの引きに竿を伸されている弟。顔は笑顔ながら手つきは真剣な様子に思わず苦笑してしまう。その後、兄弟揃って、爆釣が始まった。7寸から9寸のメジナが釣れる!釣れる!尺越えはないものの、入れ食い状態に弟は感激して、笑いが止まらない。しまいには「何か違う魚釣れないな!」と、文句を言う始末。私に8寸くらいのイシダイが掛かると羨ましそうな顔。「クロテェ、来っかもしれねがら・・・(クロダイが来るかもしれないから)」そう言ってなだめたが、そう釣れるものでもない。その姿は、結局見る事は出来なかったのだが・・・彼はこの後、根性でその「違う魚」を釣る事になる。

粟島遠征記④ -ブラザーズ!-粟島遠征記④ -ブラザーズ!-


日も暮れたので、いつものようにテントを張り、レトルトの夕食を食べる。民宿近くでは盆踊りの音や、花火の音が鳴り響き、夏を感じさせる。二人兄弟でのキャンプ。うん、悪くはない。タバコに火を付け食後の一服のこの時間すら非常に充実した気持ちになる。
その後、仕掛を夜釣り用に切り替え、しばらく釣りをしたが、大したアタリはない。
ルアー竿を持ってきたのを思いだし、ワームを付けて弟にやらせてみる。これも弟は初めてだったので、最初の内はキャスティングに苦労していたが、やはりすぐ馴れる。外灯の下の方に移動して釣りをしている弟が私を呼ぶので行ってみると、防波堤の下を覗き込んでいる。「なした~(どうした?)」「に~!(兄さん)サザエいっぺある!(いっぱいある)」 見てみると防波堤の水面近くの壁にサザエが5,6個ある。そこからサザエ取りが始まった。懐中電灯で照らしながら、防波堤の壁際下を転々と歩き、何だかんだ言って30個くらい取れただろうか。前回、苦労して泳いで取った事がバカらしく感じるくらい、いとも簡単に取れたのである。中には自分の拳よりも一周り大きいものもあった。前の日、遅くまで飲んでいた弟は、疲れが出たのだろうか「ちょっと、寝る・・・」と言ってテントに入ったので、私はまた竿を振り小1時間ほど、ワームを飛ばすが全くアタリがないため、一寝入りする事にした。テントに入ると弟が起きだし「ちょっと出る」と一言。私にもすぐに睡魔が襲い、どのくらい寝ていたのだろうか、弟の声に目を覚ますとまだ真っ暗である。「に~、ちょっと見て!」
テントから顔を出すと、弟がルアー竿を持っている。
「何!釣りすったな!(釣りをしていたのか)」ニヤニヤと笑う弟。
目の前の水くみバケツを見ると、中にはなんと40センチほどのヒラメが入っていた。
「へえ~、釣れだっけ!?」得意満面の弟は、直ぐさま、また外灯下まで走っていった。全くタフなやつだ。時刻はまだ?午前2時。私は眠くてまたテントに潜り込む。やっぱ、歳かな・・・

 弟の「違う魚」はヒラメだけではなかった。朝4時ごろ起きてみると、またニヤニヤしている。「ワームの針、全部使ってしまった・・・」そしてスカリを引き上げると、何やら赤い魚が入っている。「それ何て言う魚や?」 キジハタである。体調35センチはあろうか。弟の話しによると、丹念に底をはわせ誘いをかけていたらいきなり竿を持っていかれそうになり、必死にそして慎重に釣り上げたそうだ。1.8mの竿でラインは2号、それはたいそうな引きであったであろう。その後も何回もアタリはあったらしく、ライン切れを何回もしたとの事。何せ粟島である。根魚もバケモノみたいな、とんでもない大物がいるかもしれない。弟の完徹での釣果であった。

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<ワームで釣れたヒラメとキジハタ>

2日目も我々は快調に釣り続ける。メジナは最初のころより、型が落ちてきたので5寸以下は全部リリースする事にした。それにクーラーはもう満杯に近いのである。午前10時ぐらいから雨が降り出してきた。「しまった!テント畳んでおけば良かった!」慌てて二人で片づけを始める。我々の隣に、サビキ仕掛けでの釣り客がやってきて定番の挨拶 「釣れましたか?」 「ええ!結構・・・」スカリを見せ「あと半分はクーラーに入ってます。」と言ったら目を丸くしていた。無理もない。スカリにも20枚以上は入っていたのだから。その人がサビキ釣りをする。スズメダイが数珠なりに釣れる。別の意味で凄い。雨が本降りになってきたので、我々は早めに切り上げ意気揚々と帰還したのである。

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<スカリからバッカンに移し、弱った魚をクーラーに移す図>

家に帰ると、弟のかみさんも来ていた。「どうだった?」「大漁・・・」「うわ!すご~い!」今回の釣果はメジナ6寸~9寸が60枚以上(途中から数えるのがイヤになった)イシダイ1枚、ヒラメ1匹、キジハタ1匹であった。メジナは弟が、近所、友人中に配りまわり、たいそう喜ばれた。型良いメジナ数匹とイシダイ、ヒラメ、キジハタ、そしてサザエは、同居している嫁さんの実家に持って帰った弟であった。

 粟島でのメジナ(グレ)釣りは今後も定番になりそう・・・HPの名前も「粟島グレ研」に改名しようかな・・・(^^;) 



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